毒沢温泉・神の湯:たび猫の長野旅行記

毒沢温泉・神の湯

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朝8時半頃、友人のものすごい目覚まし時計の音で起こされた。どうやら友人はこのくらいの音量がないと起きられないらしい。朝から心臓に悪かった。

 

友人はもうすでに起きていたらしく、私たちが眠い目をこすりリビングに行くと、おいしいコーヒーをすぐに入れてくれた(まるで主婦みたいにまめ)。やはり長野で飲むコーヒーはおいしかった^^

 

そしてすぐに家を出発!朝から温泉に連れて行ってくれるという。朝早くいかないと混んでしまうというのもあるらしい。9時前には家を出た。車は諏訪大社のところを抜け、ものすごい坂道を登っていく。雪が降ったら登れないだろうと思うような坂道だ。そして道はどんどん細く寂しく山道になっていく。そしてかなり山奥に入ったところにその温泉はあった。

 

そこは、毒沢温泉の“神の湯”という宿であった。

 

 

かなり山奥にあるので、いかにも秘湯といった感じ。しかもその神の湯という宿は、2001年にリニューアルされてきれいになったというが、和風で古い雰囲気を醸し出した建物で、趣のある湯治宿といった感じなのだ。

 

入るとすぐにフロントになっているのだが、吹き抜けの感じといい、レトロなストーブが置かれ薪が積まれている雰囲気といい、和風で古そうなんだけどしゃれた感じのすべてが私は気に入った。

 

私たちは9時半頃に着いてしまい、フロントでお金を払おうとしたら、入浴は10時からだと言われた。しばらくフロントのところのロビーで(和風なのでロビーというのかどうか・・・)、宿の雰囲気を楽しみながらおしゃべりをしながら待った。

 

この毒沢温泉は、歴史が古く、450年前の武田信玄が金発掘の際、けが人の治療に利用したという。武田信玄の隠し湯なのだ。温泉に来てまず思ったのは、「なぜ毒沢なんていう恐い名前なんだろう?」ということだったが、これはどうやら人を金鉱に近づけさせないために、わざと恐い名前を付けたのだという。なるほどと思った。

 

ここは温泉というか鉱泉なのであるが、とても薬効があるらしい。飲泉もできる。専門の湯治宿らしい。10時になりわくわくしながらお風呂に入った。

 

飲める鉱泉

 

フロントから外に出てすぐのところにお風呂がある。男湯と女湯にもちろん別れているが、中に入ると壁の上のほうはつながっているので、お互いの声がけっこう聞こえる。どうやら男湯のほうは若い男のたちがグループで来ているので、とても賑やかそうだった。

 

ここのお風呂は湯船が一つしかなく、しかもあまり大きくない。友人いわく、6人しか入れないということなので、朝早く来たのだ。幸いなことに女湯のほうは最初私しかいなかった。そこへあとから大阪からきたおばちゃん2人組みが入ってきた。だんな様も一緒にきているらしく、壁をはさんで会話をしていた。だんなさんが「そっちは混んでるのー?」って聞いた時、おばちゃんたちが「私たちの他には、若い娘さんが(私のこと^^)一人いるだけー」と言っているのを聞き、ご機嫌になってしまう私であった。

 

鉱泉は茶色ににごっているお湯で、いかにも体に効きそうな成分が入っていそうだ。飲泉用の水があったので私も試しに飲んでみた。酸っぱくて、良く言えばレモンやグレープフルーツのすっぱーい味がした。思ったほどはまずくはなかった。

 

家に帰って来て、ネットでみて知ったのだが、この鉱泉を飲んだ後は口をゆすいだほうがいいらしい。酸が強いので、歯がとけてしまうこともあるらしいのだ(ひえ〜)。そんなことはまったく知らなかったので、もちろん口はゆすいでいなかった。長野から帰って来て何日かたっているにも関わらず、まだ歯はあるのでどうやら溶けなかったらしい(ホッ)。

 

ここは露天風呂はないが、山の林の中に面していて、大きな窓があり、解放的な感じがする。午前中からまだ爽やかな陽射しが差し込んでいる山の景色をみながら熱い鉱泉に入るのは、とっても気分が良かった。私は今仕事を辞めてしまったけど、仕事に疲れている時にこんなところにきたら、とても癒されるだろうなーって思った。

 

鉱泉の質ももちろん良かった。とても温まったし、やっぱりここでも出たあとお肌がつるつる♪化粧品いらずなのであった。

 

 

1時間近くかけ、ゆっくり温泉を楽しんで、待ち合わせのロビーに戻った。夫と友人はすでに上がっており、ロビーでくつろいでいるところだった。今度来る時はぜひここに宿泊したい、と思うような宿であった。

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